General anaesthesia

初めての入院と手術にドキドキ - 村上さんのところ/村上春樹 期間限定公式サイト

手術はジェネラルアナスタシア(全身麻酔)で行いました。朝3時に病院へ行って受付を済ませ、手術室へ入ると当日の手術患者が5~6人、手術用のベッドで着替えて血圧計などを装着して待機します。看護師何名かが手に点滴チューブを刺し、計測や問診を最終的に行います。そのようにしながら担当医師が到着したのは7時30分ごろでしょうか。8時から手術が始まる為、45分ごろに麻酔の点滴を開始してから意識が戻ったのは11時ごろ、呼ばれて目覚めました。そっくり意識が無く体内の時間もぽっかり穴が空いています。首から背中に掛けての筋肉が硬直しています。おそらく痛みに耐えるために体に力を入れたのだと思いました。恐ろしいまでの痛みだと筋肉痛から想像できます。当然不愉快な感覚が一週間以上続きました。首は今でも痛痒く時々手で掻いてしまいます。ストレッチャーで個人部屋に移されて夕方になるまでは起きられず、夕方からは自力でトイレにも行きました。食事もとって良かったらしいのですが、断りました。(お腹がすいたと言ってジェリーをもらって食べましたが)朝も6時前から体温計測など次々と人が現れます。すべて違う担当、違う人、そして若い人が多かったのですが、病院というのは大変なシステムなんだなあと感じました。

午前中病院内を点滴の台と一緒に歩き回る訓練をフィジカルセラピーから受けました。そして書類を貰って退院しました。

手術中に装着されたネックカラー(むち打ちの人が首に着けているコルセット)をつけたまま処方箋薬の協力な痛み止めを買いに薬局へ寄り、家に着いて横になっていました。木曜日手術、金曜日退院、(ボスは金曜の午後から来れるかと言った)土曜日と日曜日は休養して月曜日から出社しました。ネックカラーを付けているとスーパーマーケットなどでいろいろ聞かれます。ラティーノ社会は親切で親しみやすい人が多かったと思います。

入院中はずっと点滴を絶やさないので、体内の水の循環が良くなり、家に帰ったら体が軽く感じました。こりや疲れが水の流れによって無くなるのです。不思議に思いましたが道理にかなっています。日頃の疲れは疲労物質の蓄積なんだなあと思います。

水や水難などという概念は腎臓や循環なども含むのかも知れないなと思いました。私は水と相性が良いので今砂漠に暮らしていても落ち着きません。

手術前には死ぬかもしれないなと思いました。でもあまりその頃には生に執着は薄かったようです。麻酔担当者はとても優しく眠りに導入します。そのようにして再び起きる事が無かったらそれは全然苦しくない死ですね。

どのような死に方をするのか選べるのなら身内が無い人は安楽死を選ぶと思います。

実はアメリカに来てから出産と子供の検診や病気で病院にはしばしばお世話になっています。病院か学校で働きたいと思った位です。今の職を見つけるまでには何度か病院と学校に応募していますが、(自分の能力の範囲内で)面接にもこぎつけた事がありません。朝早くて午後には自由なので、子育て中の身には大変魅力的なシフトなのです。事務系といえばアドミンかアカウンティングです。ショップやカフェテリアでも経験があれば応募可能ですが経験はありません。また、ナースの補助や病室の備品をチェックしたりごみを担当する人は簡単な仕事とはいえ新参者には与えられません。事務系も英語能力が大変重要になります。でも採用されるとベネフィットも良いし、自分が病気になっても割引がありますよね。学校の単位を取るのも割引がある。子供が進学する時にも割引がある。といろいろ考えるわけです。取らぬ狸の皮算用です。そういいながらこつこつと今の仕事をしていても会計関係のブログ記事を書いて報酬を得ることが出来ました。出来る事とやりたい事との差を少しでも埋めて行きたい、これだけが今後の課題です。