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ゴリオ爺さんは素晴らしい小説

読んだあとに内容について詳しい内容を書こうと思えば詰り過ぎ、盛り込みすぎになると思うが、読んでいて全然違和感がない。200年前のパリの社交界のドラマをモチーフに、人間の心というものを縦横無尽に切り尽して読む人の心に響かせてくれる。本は分厚いのだけど、さまざまな要素を含んているので一つ一つについては冗長な部分が全然なく、次から次へとページが進む。他の本も読みたいけど、ここは図書館も無いので日本のamazonから買うしか無いな。もっと儲けてから買おう。Bookオフという手もあるな。楽しみが増えたな。

この物語は古いのにこれまでに映画にも演劇にもなっていない。これは俳優の演技の役割よりも、言葉でかたられる物語がすべてこの本の魅力となっているからだそうだ。それほどびっしりと詰まっている。心や状態だけ箇条書きにすれば、青年の正しい野望、洗練へのあこがれと苦しみ、父の娘への愛情(質が良いか悪いかは別として与えるのみの純真な愛情)人の心の裏表、虚栄心、決闘、無心、冷笑、いじめ、家族愛、愛人、貢ぐ、手形や借金、長男の責任、結婚の重み、窮乏と見栄、欺瞞、老獪、病苦、恥辱、まぬけの役割、魅力的な悪党の考え方、自分自身の心のコントラストや葛藤、他にもいろんな要素が絡み合って、息つくひまもないほど迫ってくる。逆の教養本ともいえる。大人になる前に読むと意味が分からなかったかもしれないが、今の私にはすべてそうそう、とうなずきながら読める。これまでの人生で起こった矛盾や歯車の入れ違いに対しての答えも見えてくる。私にとっては万能薬のような小説だ。

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